2020.9.5なみちえが語る、アートの役割「この時代、この空間をクリティカルに捉えるための装置となっていく音楽が必要だと思う」特集「コロナ禍と表現者たち」05東京藝術大学先端芸術表現科を首席で卒業し、着ぐるみ作家でもあり、ラッパーでもあり、バンド「グローバルシャイ」のボーカルでもある、縦横無尽にその多彩な才能を発揮する表現者・なみちえ。このコロナ禍で外出自粛となった2020年4月が「何もなくなったことで自分と向き合えたのはうれしい」と語る。それはなぜなのか。そして、人種差別がいろんなかたちで噴出したこの世界––。「なぜ〝当事者である〟という意識が希薄な人類がまだいるのか」となみちえは問う。彼女の誠実な発言や問いの数々は、世界の核心に触れている。READ
2020.8.28SUGIZOが考える、ミュージシャンとしての役割「人々を刺激して揺さぶる、カンフル剤のような存在でありたい」特集「コロナ禍と表現者たち」04今年2月から始まった全国ツアーのほとんどをキャンセル、延期するという事態に見舞われたにもかかわらず、新曲『Make a vow』のリリースや、オンライン・チャリティー・フェス『MUSIC AID FEST. ~FOR POST PANDEMIC~』の開催など、コロナ禍でも精力的に活動を続けているギタリスト、SUGIZOへのインタビュー。SNSでの政治的な発言がたびたび話題になっている彼は、コロナに脅かされているこの世の中に、釈然としない思いと憤りを感じていたという。彼の考える理想の社会とは、どんなものなのか。そして、その社会を実現するためには何が必要なのか。率先して行動する表現者に語ってもらった。READ
2020.8.19SKY-HIが背負う、勇気と覚悟と責任 「カルチャーは全員を〝当事者〟にしてくれる」特集「コロナ禍と表現者たち」03音楽、映画、アートなどの文化はなぜ私たちに必要なのか––。AAAという国民的な人気ダンスグループのメンバーであり、ヒップホップアーティストでもあるSKY-HIの言葉は、常にそんな問いを発している。SKY-HIが作り上げる音楽、そしてライブでは、人種差別などの矛盾に満ちた世界を救おうとする大きな愛に溢れている。彼がこのインタビューで発する言葉は一見すると攻撃的で刺激的かもしれない。だが、世界を信頼し、より良い世界にしたいという強い思いとより良くできるはずだという世界への信頼が伝わってくる。そんな彼の思いをそのままに伝えたい。READ
2020.8.19スズキタカユキ コロナとファッションの現在地 「今、洋服を作る人にとっていい時代だと思う」特集「コロナ禍と表現者たち」 02洋服が売れないと言われている状況のなか、コロナパンデミックによる「外出自粛」は服飾業界に大きな打撃と衝撃を与えた。この苦境ともいえる状況を、日本を代表するファッションブランドを展開しているスズキタカユキはどう見ているのか。そして、ブランドの運営、デザインだけでなく、アーティストの衣装制作、舞台でのパフォーマンス、空間デザインなどの多岐にわたる活動を彼が続けてきた理由も、コロナのような社会の混乱とは無関係ではない。本インタビューで語られた「楽な時代なんてない」というメッセージは、「どうしたら常に備えられるのか」という問いかけでもあるだろう。READ
2020.8.19the LOW-ATUS –– 細美武士×TOSHI-LOW対談「どんな状況でも生き抜いてやる」特集「コロナ禍と表現者たち」01細美武士とTOSHI-LOW。ともにバンドのフロントマンであり、所属事務所の経営者でもある。2人は、東日本大震災の支援をきっかけに絆を深め、「the LOW-ATUS」として、被災地を始め多くのステージをともにしている。個人ではSNSもやっていないこの2人は、このコロナ禍に何を思っているのか––。震災以降も、各地で災害などが起きると現地へかけつけ、泥まみれになりながら支援を続けてきた彼らに、今の日本の状況をどう見ているのかを改めて聞きたいと思った。取材当日。スタッフがTOSHI-LOWの事務所に伺い、アルバム制作中ということもありオンライン参加予定だった細美に繋いだ。「あれ? そっちに集まってるの? それなら、俺が行ったほうが話早いじゃん。ちょっと行くから10分待ってて」こうしてインタビューは始まった––。READ